Re: 彩雲 (-)

彩雲、水平虹、縦虹、椋平虹、鮮やかな夕焼け・・・の中に実際に地震前兆が含まれる可能性は否定しませんが、その大半は、図に示した「大気光学現象」
http:homepage3.nifty.com/ueyama/sky2/sky.html

であり、発生原理が解明済みです。これらの発生過程に地震前兆が介在する余地はほとんど考えられません。

こちらの掲示板の参加者の皆さんの中には「得体の知れない現象＝地震前兆」という「消極的（あるいは消去法的）理由」の判断基準をお持ちの方が少なくないようですが、本来、地震前兆であるなら、発生過程に地震前兆がこのように関与する、という「積極的理由」で判断すべきです。

そういう意味では、ほとんどの「大気光学現象」は得体の知れた現象です。

中には、過去の的中実績のみを持ち出して反論される方もおられます。大気光学現象は知名度は低いものの、相当の高頻度で発生するため、発生のタイミングだけを突き合わせれば関連の有無に関わらず「一方が発生した直後にもう一方が発生した」かのように見える組み合わせが存在するのは当然のことです。本当に両者に「関連」があるのかどうかについては、「発生メカニズム」もしくは「統計データ」を慎重に検討してみないことには、何ともいえないはずです。

あるいは、「地震が発生する前や地震時に震源地付近から大量に噴出された水蒸気やエアロゾルが大気光学現象の原因となる」という仮説もありますね。その仮説が成り立つためには、その噴出量が、普段の大気中の水蒸気やエアロゾルの変動量よりもさらに多い、とか、その変動から切り離して評価できる、といった条件が必要となります。

大気光学現象として解明されている現象は図の通りです。ちなみに、この中でこの掲示板を頻繁に賑わす五本指に入るのは
・内暈（日傘、月暈）
・幻日
・環水平アーク
・環天頂アーク
・鮮やかな夕焼け
ですね。

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イラスト素材は「空の輝き」サイト
http:homepage3.nifty.com/ueyama/sky2/sky.html
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