Re: 岩手県内陸南部M5.2の可能性 (-)

おはようございます。ZACO＠大阪南部と申します。Qさんチャグさんの6月25日26日の岩手県南から西方向に収束する放射状雲の報告の対応結果はたぶんこれだと思います。前兆出現から8、9日後の発生でした。

平成22年07月04日04時41分 気象庁発表
04日04時33分頃地震がありました。
震源地は岩手県内陸南部 （ 北緯39.0度、東経140.9度）で震源の
深さは約10km、地震の規模（マグニチュード）は5.2と推定されます。
各地の震度は次の通りです。
なお、＊印は気象庁以外の震度観測点についての情報です。

岩手県　　震度４　　奥州市胆沢区＊　奥州市衣川区＊
　　　　　震度３　　一関市山目＊　一関市花泉町＊　一関市室根町＊
　　　　　　　　　　金ケ崎町西根＊　平泉町平泉＊　奥州市水沢区大鐘町
　　　　　　　　　　奥州市水沢区佐倉河＊　奥州市江刺区＊
　　　　　　　　　　奥州市前沢区＊
秋田県　　震度３　　湯沢市沖鶴　湯沢市川連町＊　東成瀬村椿川＊
　　　　　　　　　　東成瀬村田子内＊

　ＴＶのノイズもカラスや雉の鳴きもすごかったのですね。Ｑさんやチャグさんはよく見逃さずに報告されました。一般に雉が鳴き騒ぐときは地震の兆候とされています。
　岩手・宮城内陸地震からまもなく2年たちますが、M5クラスの余震がまだ残ってたとは・・・。余震活動も随分落ち着いてきたので
もう大丈夫だろうと言う先入観が私にもありました。
　Ｑさん曰く「岩手・宮城内陸地震の前にも同じような光景があった」とのこと。この直感、経験勘は地震宏観観察する上で非常に大切になる要素です。地震宏観観察をされている方はおそらく誰もが同じことを口にされると思います。また今回Qさんやチャグさんが宏観異常を見逃さず報告してくれた姿勢は誰もが賞賛するでしょう。

　岩手・宮城内陸地震で大変な思いをされたと思いますが、そういった震災の経験をきっかけに宏観観察を始められた方も、阪神淡路大震災、十勝沖地震、新潟県中越地震などでいます。私も阪神大震災の3、4日前大阪南部から西の空が真っ赤に焼けたことと、近くの池が珍しく魚が浮き上がってバシャバシャ暴れてたことを覚えています。
　岩手県での宏観観察者はまだ少なかったと記憶していますので、もしよければ是非宏観観察を続けてみてください。私のほうもときどきこの掲示板を見ていますのでアドバイスをしたりぐらいのことはできると思います。

　地震雲は基本的に帯雲、断層状雲、放射状雲、波状雲(波紋状)、鱗雲(石垣雲)などに大別できると思います。観察の経験を重ねると地震雲の大きさから地震の規模、整列性・輪郭の鮮明さなどから震度や距離、雲の指す方向から震源方向(360度方位)がある程度は推測できるようになります。
　一部で地震雲や動物の行動はなんら地震に関係ないと言う人がいますが、私はそうは思いません。こういった宏観観察を一人でできるようになるのに早くて数年かかるものです。まだ地震雲がどういうものかよくわからない方は、宏観観察経験者からアドバイスを受けて知識を共有していくパターンが多いですね。
　家具の固定や災害時の備蓄の防災に加えて、動物行動・雲や電磁波データなどの異常から場所や発生時期をある程度予測する宏観観察を加えてより一つ上の減災につながると思います。日本は地球上の地震の1割が集中する地震の多い国ですから。