Re^4: 空が割れてる？ (-)

富士山南勢さん

> Bright-Doorさん
>
> この写真も見てもらえませんか？
> 私も『空が割れてる』っと思って写真を撮りました
>
> ８月23日の18時前に
> 富士山を背に駿河湾のある南を向いて撮りました

こちらは「下に青空、上に雲」という配置で、その境界線がクッキリしているという状況ですね。

写真をよく見ると、雲側の境界線は、それより上（というよりも、観察者の手前側）の雲よりも白さが一段と濃く写っています。このことから、気象要因で発生する「10種雲形」のひとつである「高層雲」の雲底がゆるやかな下に凸の形で奇麗に整っているのを遠くから眺めた状況と考えられます。具体的には、「額の高さで腕を前に伸ばした先に持った「中華鍋」の底を少し下から見上げた」感じ、です。

「地震雲」として、様々な形状のバリエーションが提唱されているようですが、どういうメカニズムでそういう形状に別れるのか、そもそも地震雲はどういう原理で発生するものかについて、無理な飛躍に富んだ仮説はあっても、納得できるような仮説は今のところまだ見聞きしたことがありません。おなじみのあれだけ豊富な形状に別れることについては、その形成メカニズムが明らかにならない限り懐疑的です。もし本当に地震前兆が雲の形成に影響を与えるとしても、せいぜいが震源地の真上にぼんやりと雲が形成されるだけなのでは？という気がしています。

> ５日経っても主立った地震が起きないと言うことは心配がいらないのでしょうか？

これまで「地震雲」が本当に地震前兆によって形成されたと確認された事例は一件もありませんし、少なくとも、この雲は、地震前兆によって形成されたものではないと思います。とはいえ、今後当面は「前兆では？」といわれる現象報告の有無にかかわらず、余震や誘発と考えられる大地震に対する備えを解けない時期がしばらく続きますので、無条件に安心です、とは言えません。