Re^2: 神戸市の空 (-)

NO.58299 無記名さん
NO.58311 りりぃさん
NO.58315 匿名ですさん

ご意見ありがとうございます。なるだけ判りやすく書かなければ、という配慮はあるつもりなのですが、対象は自然科学の世界ですから、どうしても登場するキーワードがカタイものになりがちですね。今後さらに気をつけてみます。

ところで、首都圏直下型の大震災が発生したような場合には、ネットを中心にデマが蔓延します。そのようなデマから自分自身や家族の身の安全、そして財産を守り抜くためには、その時に自分が正しい判断を下せるよう、ネット上にあふれかえる虚実入り交じった情報を鵜呑みにすることなく、その信憑性を見極める力（＝「インターネットのリテラシー」）を身につけておくことが必要です。

甚大な災害時にデマ情報が「蔓延」する際の媒体となるのは「誰かの悪意」でなく「思考停止した善意」です。そのようなデマから身を守るには、思考力と判断力を磨くしかありません。日頃、ここや隣の掲示板をそのような目的のトレーニングの場として活用するのも一つの方法でしょう。

【思考力と判断力を磨くひとつめのポイント】情報の出所がはっきりしているかどうか、です。この掲示板では、しばしば「・・・と聞いたことがある」「・・・と言われている」などのキーワードを目にしますが、これらの大半は、都市伝説だったり、信憑性のない未確認情報です（例：地震雲なら、風に流されずその場に長時間留まり続ける）。一方、情報の出所やURLが明示されていれば、そちらに遡って、次に述べるふたつめのポイントを中心に、その情報の信憑性を確認可能となります。

【思考力と判断力を磨くふたつめのポイント】解明済みの事実と、未確認の仮説をごちゃ混ぜにせず、正しく線引きして区別しているか、です。以下のケースは要注意です。
○未確認の仮説をあたかも定説であるかのように語ること（地震前兆にまつわる、ほぼ全ての情報は「仮説」ですので、もしそれを定説っぽく騙っている情報があれば、眉に唾をつけて内容をよく吟味してください）
○解明済みの現象を未解明の現象であるかのように退行させていること（大気光学現象や雲にまつわる、多くの事例はこちらになります）
○「・・・という傾向がある」という言葉を、数字を添えずに、直感的な思いつきにまかせて使っていること