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当日夜には、これは「オルタニング現象」である、という説が流れて話が収束したようですが、もしかすると、インターネットを介したデマ拡散の社会実験が行われたのではないでしょうか。そう考えるに至った根拠は以下の2点です。
・「オルタニング現象」「東エセックス科学大学」「クライブ.D.オルタニング」というキーワードでGoogle検索をかけてみると、同じ文章の複製ばかりがヒットし、そのソースとして参照されたはずの元文書には一切ヒットしませんでした。
・同じキーワードに雲(cloud)や生年、没年、発表年を組み合わせて英語でGoogle検索しても海外の情報にヒットしませんでした。
つまり、当日夜には「東エセックス科学大学」という教育機関、あるいは「クライブ.D.オルタニング」という人物、いずれの存在にもたどり着けませんでした。
それはさておき、写真に収められた現象が発生したこと自体は事実のようですね。
http:matome.naver.jp/odai/2132349933707037801
まず、まっぷたつに切られた雲ですが、縞模様や粒模様の具合と、薄さからみて、巻積雲の変種の波状雲であると考えられます。これは遥か上空、地面と水平に横たわって広がる雲です。したがって羽のように見える「落ちる雲」に切られたのではなく、羽のような雲も、切られた雲も、同じ水平面上に浮かんでおり、その高度では、向こうからこちら向きに風が吹いていることが読み取れます。
<オルタニング現象 >の説明の中に「比較的大きな粒状の氷を主成分とする雲が大気中に停滞することによって、
移動速度が速い他の雲をあたかもかき分けているかのように見える」とありますが、この説明は腑に落ちません。なぜなら、大きな粒状の氷も、細かな氷晶も、同じ水平の風に乗れば同じ速度で水平移動するはずで、前者だけが風にさからって停滞する、というのは説明がつかないからです(雹の形成メカニズムである、上下移動の場合は粒の大きさが移動速度に影響します)。
可能性として推測されるのは、風上側にある羽のように見える雲の部分で何らかの事情で先に「濃い雲」を作ってしまい、本来ならそこから風下で薄い巻積雲となる予定だった水分を全て奪い去ってしまった、ということです。雲は、何気なく一ヶ所に浮かび続けているように思われがちですが、様々な気流や水分の供給状況に応じて、ある部分では消え続け、ある部分では発生し続け、のバランスが均衡しているからこそ一定の形に見えるのであって、決して同じ物質がその場に留まり続けている訳ではありません。
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それはそうと、ひとつ前のページにあった、気になるタイトルのスレッドが消えてしまったようですね(幸い、レスが37個ついていた時点のアーカイブは保存できましたが)。スレ主さんのおっしゃっていた「学説」の内容が知りたかったので、その点だけが残念です。
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